平成31年度 高校入試を終えて

 昨日は都立高校の合格発表日でした。

 余裕で合格した子、ギリギリ合格した子、あともう少しだった子がいました。

 これで当塾の中3生の入試はすべて終わりです。

 真面目で私どもの話を素直に受け取り、実践する子が多い学年でした。

 「高校入試はただの通過点でしかない」と中3生にはよく話をします。高校では、さらに続く学びのための、今後3年間の学習環境が決まるだけだからです。

 受験を部活にたとえて「高校入試」は地区大会,「大学入試」は全国大会だと言います。

 よくこの時期の中3生の中には「高校入学までちょっとの休憩」とばかりに学習を全くしなくなる子がいますが、それは大きな間違いだと思います。全国で見れば、まだ公立入試前で必死に学習している中3生,既に合格を手に入れ、高校準備の学習を始めている中3生,中高一貫校ですでに高校での学習内容を学んでいる中3生など、今も必死に学習している子がたくさんいます。大学入試ではその子たち全員と同じ土俵に上がることになります。倍率は少なくても都立入試の倍以上、有名大学ともなれば20倍、30倍の入試を突破しなければならないのです。

 マラソンでは通過点だからといって、給水所で毎回休む人はいません。そのまま走り続けます。

 合格して喜びを経験した人も、残念な思いをした子も、その気持ちを抱えたままでいいから、今まで通りに学習するべきです。

 大学入試は現在、本当に難しくなっています。今までの常識が通用しなくなってきています。

 3年後に「あの時○○高校に合格したから、今こうして○○大学に合格した」、あるいは「あの時○○高校に合格できなかった悔しさをバネにがんばったから、今こうして○○大学に合格した」と言えるように、昨日の合格発表の結果を活かしてほしいと願います。