スマホ・タブレット

中学生のうちは、できればスマホやタブレットを持たせないほうがいいと思います。持たせる場合は必ずルールを作り、保護者の方がしっかりと管理をするべきです。

当塾で保護者の方にお願いをするのは

「スマホやタブレットの使用はリビングで保護者の前でのみ」
「1日の使用は15分以内」
「充電もリビングで。自室に持ち込ませない」ということです。

 スマホやタブレットは便利なツールであると同時に、大人でもはまってしまうことが多い、娯楽の塊でもあります。特に子どもたちには「ライン」などのSNS,You TubeやTikTokなどの動画アプリが人気のようです。

 それらをルールも決めずに持たせてしまうというということは「勉強しなくていい」と親が公認したことと同じになると思った方がいいです。

 以下は中3卒業時、これからの高校生に「スマホ・タブレット」について話す内容です。

 「以前、都立国立高校の塾関係者説明会に参加した時のことです。毎年この説明会は国立高校の前期中間試験の期間に行われています。

説明会を終え、塾までバスで帰る時でした。同じバスに、テストを終えたばかりの国立高校の生徒たちも数名乗ってきました。

その中でおそらくカップルである仲の良さそうな2人が私の目の前に座りました。

バスが発車すると2人はおもむろにそれぞれのスマホを手に取り、画面を見ながら楽しそうに話しだしました。

私はその様子を見て、「国立高校の生徒でもこういう子もいるのだなあ」とちょっとがっかりしました。説明会で校長先生のお話にあった国高生の姿とは大きくかけ離れていたからです。

2人は5分ほど楽しく語り合ったあと、スマホを閉じました。

今度はカバンから今日のテスト問題を出し、「この問題の答えは何か」「それはどう解いたのか」を先ほどと違い、真顔で話しだしたのです。それが10分ほど続きました。

その後はお互いが翌日の科目の学習を始め、話し声は聞こえなくなりました。私がバスを降りる時にもまだ2人は学習をしていて、おそらく終点(聖蹟桜ヶ丘駅)までそのままだったと予想ができました。

 『楽しく見ていたスマホを5分程度で止め、学習に戻れる』この自己管理能力の高さに私の最初のがっかりはいつの間にか『さすが国高生だなあ』に変わっていました。

 都立駒場高校の塾関係者説明会でも校長先生から『うちの生徒たちはほぼ全員スマホを持っています。しかしそれは連絡ツールとして使用するだけなので、スマホは短い子は週に15分程度、多くても1時間くらいしか使いません』とのお話がありました。」

 保護者にとっても、さまざま聞こえてくるスマホの弊害から、子供たちにスマホを持たせることは非常に怖いことに感じると思います。

しかし高校生になると、スマホやタブレットは連絡に便利なツールであり、安全上の理由からも、持たざるを得なくなっています。

また、高校によっては学校側で全生徒に対して「スタディサプリ」などの映像授業の閲覧を推奨し、IDをくれる場合もあります。この閲覧にはスマホあるいはタブレットが必要になります。

ですから、今回は子供たちの自己管理能力、抑制力を養ういい機会だと前向きに捉え、ルールなどをきちんと決めてから購入をしてほしいと思います。

スマホのルールに関しては、親子で話し合うのではなく、買い与える保護者が決めるべきです。

 「自己管理できずにスマホに操られてしまう」か「スマホを活かして操り、自分のプラスにする」か、ぜひ後者の人間になってほしいです。