子育ての特典

現在、中3生の保護者の方(ほとんどはお母さん)と面談を行っています。

十人十色、いろいろなお話を伺い、いろいろなことを思います。

本日の面談終了後、以前、私の子どもたちがまだ小さかった時に、下の子が熱を出し、病院に連れて行こうとしたときのことを思い出しました。

上の子も幼かったので、自由奔放に動きまわり、下の子は具合が悪いのもあって、ワンワン泣いています。

どうにか車に乗せようと悪戦苦闘していた時に、見知らぬお年寄りの方が急に私に近寄って来て、「今は大変だと思うだろうけれど、この大変さはあと少しだから、がんばりなさい」とほほ笑みながらおっしゃってくださったのです。

そう声をかけたくなるほど、私の顔はすごい顔をしていたのかもしれません。

ただ、その言葉は私の心の中にストンと落ちてきて、「そうか、いつまでも続くわけではないから、只今にとらわれず、もう少し気楽にがんばろう」と心が軽くなった覚えがあります。

とかく、子育ての最中は些細なことでいろいろな感情を持つものです。特に小中高の子育ての最中は「勉強・成績・進学」で悩みは尽きません。

でもそうやって悩んでいたことが数ヵ月後、数年後には笑い話になり、また次の悩みが始まるのです。

今だから言えますが、子どものために悩んだり、心配したり、子供のことで喜んだりできるのは親の特典だと思います。

そう考えて、明るく前向きに、子供たちを応援してほしいと思います。