学習道場のルーツ

当塾の「学習道場」は歴史が古く、定期テスト前学習道場は通算すると20年以上続いています。

今ではいろいろな塾で「定期テスト対策」で自習室を開放したりするようですが、当時は珍しいことでした。近隣の塾でそんなことをしている所はありませんでした。

定期テスト「学習道場」を始める前は他塾と同じように「定期対試験策授業」と銘打って、土日を使った1,2時間の特別授業とテスト直前の授業で、内容の確認をするだけでした。

本格的に定期テストの対策をしようと思ったのはある生徒がきっかけでした。その子はテストの1週間前になると全ての授業を「定期テストの勉強をしたいから」と言って休むのです。保護者の方も当たり前のように休ませます。普通の塾ではよくあることでしたが、当時の私の塾ではそういう子は他にいなかったのです。

それでも点数が取れればいいのですが、全く点数が上がってきません。

しかし、塾に1週間来ないので、進度のチェック、それに基づくアドバイスもできないのです。

また、自宅では「テスト勉強をするから」と自分の部屋にこもっているので「勉強しているのか、どうかわからない」とお母さまがおっしゃいます。

この子のテストの得点を上げるためにどうしたらいいのだろうかと考え、「それなら、テスト前の1週間は生徒全員を毎日塾に呼び、観察できるようにして、塾を生徒の勉強部屋にしよう」ということになりました。

ただ、自宅の部屋と異なるのは、「塾に来ているのだから点数を上げる工夫をして、管理をしよう」ということで、単なる自習にすることなく、テストに向けての学習方法を工夫しました。

きっかけを作ってくれた生徒も塾でじっくり学習できるようになり、テストの点数を伸ばすことができました。そして、テストの1週間前も積極的に塾に通うようになったのです。

いろいろなことを考え、よりよいテスト学習期間にするために、生徒の学習の進度や内容をチェックし、改善をしてきました。

今でもまだ改善は続いており、生徒や時代の流れによって、これからも改善は続くと思います。

始めたばかりの頃は「点数を取らせる」ことに道場の主眼がありましたが、現在は「自分の学習方法の確立」を主眼に置いています。

また、当時はテスト前1週間が学習道場期間でしたが、現在は2週間前からに変更になっています。

「どう学習したら、管理票(当時の名残でそう呼んでいますが、学習進行表が正しいと思います)を先に進めることができるのか」「そのためにはいつ、何をしたらいいのか」を生徒が考え、実行しています。

ですから当塾の卒業生は高校生になっても「どうやって学習したら、定期テストで高得点を取れるのか」がわかっていますので、自ら進んで学習する生徒が多くいます。

今日も中学生全員が、定期テストのためのプレテストを受けていました。このテストは今回が初の試みのテストで、期末テスト後に生徒に感想を聞き、実際の得点を見て、このままレギュラー化するのか、また変えるのかを決めていきます。