ご質問への回答(合唱コンクールの伴奏と音楽の評価について)

誰にも相談できずにいました。どなたか考えをお聞かせいただけたらと思 
い投稿しました。宜しくお願いします。娘の中学(公立)では合唱コンク 
ールがあり、クラス単位で合唱を競い合います。各クラスから伴奏者、指 
揮者を出し、クラスで合唱曲を選びます。伴奏者は夏休み直前に楽譜を渡 
され、夏休みに練習をして2学期から合唱練習です。グラスが団結して良 
い行事なのですが、伴奏者は大変です。夏休み中の部活や大会や勉強など 
ある中、伴奏練習です。しかも、伴奏をやったから音楽の内申が良くなる 
ことはないです。中2合唱では優勝しましたが…。音楽は5ではありませ 
んでした。5がほしいから引き受けているわけではありませんが、多くの 
時間を費やしたのが報われず、モヤモヤします。しかし、断れば印象が悪 
くなるのだろうかと、伴奏を断ることもできません。春からは中3になり 
ます。割り切って中3も引き受けるべきでしょうか。断っても、ピアノを 
弾ける人が各クラスにバラけているため、誰が弾くの?と、困ると思うと 
言えずにいます。音楽コースの高校にも大学にも行くつもりはなく、ピア 
ノは中学入学時にやめています。高校は普通科の難関校を目指していま 
す。		
音楽の成績ですが、子供は現在中学二年生なのですが、ピアノ伴奏は一年 
生のときからやっていました。成績一年生では1学期5、伴奏していた2学 
期は5、3学期5でした。二年生では1学期5、伴奏していた2学期は4でし 
た。音楽は定期テストがなく、授業中の音楽鑑賞レポートと歌のテスト、 
リコーダーのテストで評価されます。歌のテストは、2学期はクラスの合 
唱曲で、伴奏者も指揮者も歌います。ただ、合唱練習の間はずっとピアノ 
なので子供は歌い慣れていないため、上手ではないと思うと子供自身が言 
っています。なので、歌で落としたのかなと勝手に思っております。内申 
が重要な県に住んでいますので評価を気にしてしまいますが、気付かない 
子供の落ち度もあるかもしれません。3学期に5に戻れるよう頑張ってい 
るところです。

ご質問をありがとうございます。

私は当塾の中3の生徒が合唱コンクールの伴奏をすると聞いた時に、生徒自身が伴奏者になりたいと思っている時は「よかったね。がんばれ!」と励まします。

そういう場合は伴奏の練習に時間を取られても伴奏することがその子にとってプラスに働くからです。

お嬢様がこのタイプであるのなら、川上先生がおっしゃったように時間の調整をうまくしてほしいと思います。

しかし中には断ることができずに「頼まれて仕方なく伴奏をする」こともあると思います。

そういう場合はたいがい「やりたくない」と思うけれど、「自分がやりさえすれば(うまくいく)」と引き受けてしまい、かなり無理をしてしまいます。

もし少しでも「引き受けてもいい」という気持ちがあるのなら、引き受けた方がいいと思います。その方が後悔が残らなくて済むと思います。

しかし、お嬢様も本当は伴奏をしたくないのであれば、伴奏の依頼があった時に「お嬢様」ではなく「お母様」が学校の先生にお断りの連絡をすることをお勧めします。

「通っている塾の先生に学習と伴奏の両立ができるように相談したら、伴奏を引き受けて、夏の学習をおろそかにすると志望校の合格が難しくなると言われた。だからできれば伴奏より学習を選びたい」などと、学習塾や祖父母,あるいはご両親が「その選択をした」と伝えることが大切です。

伴奏を頼まれて、お嬢様が直接「伴奏をしたくない」と言うのは難しいと思うからです。

お嬢様が伴奏についてどう思われているのかで、どういう方法を取ればいいのかを考えるといいと思います。

さて、音楽の評価についてですが、近年はどの科目も評価のつけ方が以前に比べ複雑になっています。

当塾では保護者の方を対象に「内申のつけ方個別説明会」を行っていますが、そちらに参加された保護者の方は一様に「そんなに細かく、つけられているのか」と驚かれます。

音楽で、ペーパーテストが実施されずに実技とレポートで評価がつく場合は余計に大変です。

実技テストの評価ですが、以前は「技能」の項目で評価をしていました。

が、現在では「関心・意欲」「技能」「表現の創意工夫」の3項目に細分化して評価されています。

(「鑑賞の能力」はレポートで評価されます)お寄せいただいた内容を拝見する限りでは、2学期の内申の原因はやはり歌の実技にある可能性は高いと思います。

受験が近づいてきて、ずっと5の評価を得ていた音楽で、伴奏に夏から長い時間をかけて練習した学期に4をもらったら、残念な気持ちになるのは当然です。

合唱コンクールのある学期はその課題曲が歌のテストに使われるのは仕方がないと思いますが、伴奏していると、やはりピアノに集中してしまい、歌の最中に歌に対して先生が注意されたことを聞き漏らしたりすることも増えると思います。

まして、みんなが何度も歌いこなしていれば、評価の基準は上がってしまうと思われます。

ですから、伴奏を引き受けた場合は練習が終わったら、覚えている限りの先生の注意をメモに残し、そこに注意しながら歌うようにするといいと思います。

また、「伴奏をしていて、歌がうまく歌えるか自信がないので、アドバイスをください」と先生に質問してもいいと思います。

そして、テストの際には学校の先生のアドバイスにできるだけ近づけて歌うようにしてみてください。

伴奏をする・しないに関わらず、学生生活も受験もうまくいくように、お祈りしています。

 
ご参考になれば幸いです。