ぷれ暗記道場で感じたこと =鉛筆の持ち方=

ぷれ暗記道場では「正確に早く鉛筆を動かす」ことを求めます。子どもたちの様子を観察していると、「鉛筆の持ち方が正しい」「姿勢がよい」の2つの条件を満たさないと暗記は難しいのではないかといつも感じます。

「鉛筆の持ち方」は最近では正しく持てない子が増えています。当塾が創立した当初はそういう生徒はめったにいませんでしたが、20年ほど前から確実に増えています。今や正しい持ち方の子のほうが少数派かもしれません。鉛筆が正しく持てなくても「書ければいいではないか」と思われますが、「字を書く」ことはできても、持ち方のせいで「速く」書けませんし、疲れやすいので「長時間書き続ける」こともできません。そのため、学習効率が落ちてしまいます。

さらに、鉛筆を正しく持てる方が字が書きやすいので、正しく持てないことは悪筆の原因になります。

鉛筆の正しい持ち方は小学生のうちに、それもなるべく低学年のうちに身につけたいものです。今は鉛筆の持ち方の練習用の道具もあります。それらを利用してでも、正しい持ち方を身につけたほうがいいでしょう。

すでに中学生になっている場合、矯正するのは難しいため、シャーペンの芯を柔らかいものに変えたり、書きやすいペンを探すなどして、書きにくさをカバーすることが大切です。

また字を書く時に、必要以上に持つ手に力が入ったり、書き順が正しくないため、一画一画を流れに沿って書けなかったりする場合も、書くのが遅くなります。書き順は理に適っているのだなあと再確認できます。

暗記道場ではこういう癖を矯正することも可能です。ただ、その後も持ち方や書き方の意識をしていかないとすぐに元に戻ってしまいます。

正しい書き方が身に着くまでは、常に持ち方や書き方を意識していきたいものです。