とっても特別な「勉強部屋」

本日からオンライン学習道場が再開した。

早い子は開始20分前から待機!気合入っているね。

中学生はすでに中間テスト1ヶ月前に入っているから、それも意識しながら日々の学習計画を立て、実行していこう。

場所や時間を理由にして「学習できない」とか「集中できない」と言う子がいるけれど、それって、「学習しないことへの」言い訳をしているだけでしょ。学習から逃げているだけ。

本当に学習しようと思ったら、場所や時間なんて関係ないよ。だって、電車の中やカフェで学習している人ってたくさんいるもの。ということは「周りが騒がしくても本人が集中していれば学習はできる」ということだよね。

若い頃、別の塾に勤めていた時に、クラスに団地に住んでいる女の子がいた。その子は下に小学生から2,3歳くらいの兄弟が5人いる、6人兄弟の長女。しかも、住んでいた団地は1LDK。

入塾して、しばらくするとその子が「先生、お母さんが私の勉強部屋を作ってくれたから見に来て。」と招待してくれた。なぜかお母様も「見に来てください」とおっしゃるので、ご自宅に伺った。6畳くらいのリビングに四方を50センチくらいのカーテンで仕切った空間が彼女の「勉強部屋」だった。ちなみに机は段ボール。そこで毎日、勉強していると言っていた。

カーテンの外側は5人の男の子がキャッキャと遊びまわり、お姉ちゃんの勉強部屋のカーテンをチラって開けたりしている。でも、そんな中でも彼女は一生懸命にテキストに向かっていたのだ。

お家の状況から、きっと塾の費用の工面も大変であろうことも想像できた。うれしそうに説明してくれる彼女に「すごいね。えらいね。」としか、若かった私には言えなかった。

今思い出しても、楽しそうに自宅まで案内してくれた彼女の姿がハッキリと目に浮かぶ。そして、そういう状況下でも「がんばろう」としていた彼女のことは、一生私の胸の中にあり続け、忘れることはないだろう。

どんな状況でも、学習しようという意思があれば学習は可能なのだ。

「家だと集中できない」などと言い訳して、集中できない自分をかばってはいけない。