ご質問への解答 (「やる気」と「学習方法」)

いつも様々な多くの情報を発信してくださりありがとうございます。
ここはとてもレベルの高い先生、親御様、お子さまたちが集まっていて、 
あまりにもレベルが違いすぎ躊躇もありますが、質問させてください。
中3男子がおります。
成績はど真ん中、勉強はしないわけではないですが、質、量共に不安で 
す。
本人はまだ志望校もしぼれず、かといって必死に勉強するでもなく、私も 
言うのをやめよう!と思いつつも言い過ぎ、家の中もギスギスしてしまい 
ます。
やる気スイッチの入れ方、ここから何をどう頑張らせればいいのか、頑張 
れるようにするにはどうしたらいいのか。
質問自体もレベルが低くて情けないのですが、ご教授いただけますでしょ 
うか。
通塾しており先生に相談もしますが、モヤモヤが晴れず、母だけが悩んで おります。

ご質問ありがとうございます。

「勉強しなさい」とつい言ってしまうことに関しては先生方がお答えくださったので、具体的な学習についてお話します。

成績がど真ん中くらいのお子さんに「勉強しろ」と言っても、「何をどうしたらいいのか」がわからないのかもしれません。

成績がど真ん中くらいのお子さんで「勉強はしている」と言う子に「普段、家でどんな勉強をしているの?」と聞くと、「学校のノートをまとめる」とか「学校のワークを解いている」と答える場合が多いように思います。

それらは学習というよりも学習のための作業をしているだけなのです。作業をしただけでは「自分の知識を増やす」ことができないので、成績アップにはつながらないのですが、本人は「勉強しているのに成績が上がらない」と感じてしまいます。

「学習とは昨日分からなかったことが今日分かるようになった。昨日解けなかった問題が今日解けるようになった」が当塾の合言葉です。

つまり、ノートをまとめ直し(当塾ではまとめノートは不要だと考えていますが)ながら、教科書を調べて理解したり、重要事項を暗記したりする。ワークは何も見ずに問題を解き、不正解だった問題を教科書やノートで調べて、暗記をする。それから間違えた問題の解き直しをしたりすることで、少しずつ、「わかる・できる」問題が増えていくものです。

まずは「単語を5個覚えてみる」のように科目ごとに小さな目標を立てて、覚えたら翌日に確認テストをしてみる。間違えがあったら、さらに覚えなおして、また確認テストのようなスモールステップが必要だと思います。

1度覚えても、人間ですからあっという間に忘れてしまいます。これを防ぐにはどれだけ反復するかにかかってきます。

ただ、これは忍耐が必要です。それについては、以前のブログ「やる気とは」に書いてあります。ぜひご覧ください

お住まいの地域によって受験での内申の扱いは異なりますが、内申が高い方が志望校選びにプラスになりますから、まずは次回の定期テストに向けて、「わかる・できる」を増やすことを目標に学習してみてはいかがでしょうか。

お母様には入試前で焦るお気持ちは痛いほどわかりますが、お子さんのがんばる姿を応援し見守ってあげてほしいと思います。