話をよく聞く

モチベーショントークをする時がある。いや、しょっちゅうしている。

モチベーショントークが始まると、ひざに手を置き、少し前かがみにじっと私を見つめる生徒がいる。

話の合間ごとに、大きくうなずきながら聞く生徒もいる。

もちろん、教師として表面上の様子だけにだまされてはいけないが、こういう生徒たちはほぼ例外なく、成績が向上する。

その中には、1年もたたないうちに偏差値を20以上も上げる生徒がいる。

かたや、大事なポイントを説明しているのに聞いていない生徒がいる。大事な話にかぎって聞かないタイミングの良さ(悪さ)は見事なほどである。

今、試験前道場でワークプリントがなかなか合格しない生徒は後者の生徒だ。

たかが話を聞くだけのことなのに、大きな差がつく。

「一言も漏らさず話を聞く」、そんなことは所詮無理なことだ。

それでも、そのくらいの気持ちと意識を持って他者の話を聴く。それが大切。