令和2年度を振り返って

昨日で令和2年度の授業を終了した。

新型コロナで世の中の情勢がコロコロ変わり、塾としても激動の1年だった。

ちょうど、1年前に学校の休校措置が発表された。例年ならば、旧年度終了と新年度のお知らせを出すタイミングだった。1年前の保護者の方への「お知らせ」は今後の塾の対応について、何度も連絡が出され、結局、例年出していたような普通の「お知らせ」は全く出すことができなかった。

例年3月に行われる塾長による「中3最後の授業」もできないままになってしまった。

その後も、休校措置による対応に追われた。

一斉授業をすべて取りやめ、全員を個別指導に変更。さらにオンラインによる学習道場の開始。LINEによる問題のやり取り。LINEで保護者の方に子どもたちが解いた問題の写真を送っていただいた。皆さんが色々と工夫してくださり、送信いただくたびに画像が見やすくなっていった。本当にありがたいことだった。

マスクや手指消毒用品,ビニール手袋など、手に入りにくくなる状態になった。生徒たちが塾に通ってくるのに不安がないように、毎日のように、あらゆる方法で商品を探していたことを思い出す。幸いにも以前から使用していた手荒れのない手指消毒用品を多量購入でき、各ご家庭に少しずつでもお分けできたことは、お役に立てたようでうれしかったことを覚えている。

現在も緊急事態宣言中であり、生徒の安全を考えて授業時間を変更している。

塾側は変更するのは簡単だが、それに対応するご家庭(特にお母さま)には大変な思いをさせていることは重々承知している。それでも皆様が快く対応してくださることに感謝が堪えない。

塾は3/3から新年度を迎える。

来年度はどんな1年になるのだろうか。

できれば、コロナが終息し、コロナ禍でいろいろ工夫した良いことを残しながら、コロナ前の平常を取り戻せることを望む。

現在は生徒一人ひとりが気を遣ってくれていて、飛沫感染予防のために休み時間もしゃべることがなく、しんと静まり返っている。平常に戻って、休み時間にはしゃべり声や笑い声が聞こえ、道場や講習会で子どもたちがお弁当を食べたり、おやつを食べたりしている姿を見たい。

パソコンに「こ」と打つと「コロナ」が最初の変換候補に出ることがなくなるといいのにと思う。

現在、学年末テストに向けて、高校生が学習道場を行っている。この子たちが来年入試を受ける際には何の気がねもなく受験できるようになってほしいと心から願う。