ちはやふる

「ちはやふる」という漫画がある。すでにアニメや映画にもなっているので、ご存知な方も多いと思う。

このマンガのおかげで「百人一首」や「かるた部」という部活動も多くの人に知られるようになったと思う。

実は私はこの「ちはやふる」を第1回からずっと読み続けている。

私はこのマンガの主人公と同じかるた部の仲間とのやり取りがとても好きだ。

互いが互いを思いやる姿や試合の時のそれぞれの心情などを読むと、「青春っていいな」とか「生徒たちにもこういう経験をさせてあげたいな」とよく思う。

百人一首の世界は孤独な戦いだ。常に1対1で試合に臨み、試合中は誰にも助けを求めることもできない。

団体戦でも試合の形式は同じだ。他の競技の試合のように声援することすら禁じられている。

でも、一人の戦いではあるのだけれど仲間との間に絆があり、互いに「自分のために、仲間のために勝とう」とする。

昨日、その「ちはやふる」を読んでいて、かるたの団体戦は塾と似ているのだと気づいた。

学習も孤独なもので、自分で努力するしかない。でも塾という環境の中で「みんなもがんばっている」ということが目に見えてわかることや、周囲ががんばっているから自分も「負けたくない」という想いが自分を奮い立たせてくれるところが同じなのだ。

塾内では「相手を思いやること」についても注意をしている。特に学習道場のように他学年が一緒の時にはなおのことだ。皆が気持ちよく学習できるように互いが気をつけるように指導している。

「真に賢い人は気遣いができる」と生徒たちには話をしている。

塾生全員が互いを思いやり、自分の学習を極めていける、常に塾がそういう環境であるように、わたしたちも心を配っていきたい。