マスクの下の顔

日本国内でのコロナのワクチン接種数が増えているとニュースが流れていた。

外国ではすでにマスク無しでの外出ができているなどのニュースも見た。

日本もそうなる日は近いのかもしれない。

先日、小学生が休憩中にマスクを外し、水分補給をしている姿を見て、「ああ、この子はこういう顔をしていたのだ」と気付いた。

コロナ禍で皆がマスクをつけているから、ここ1年以内に入塾した生徒の中には素顔を見たことがない子が何人もいるのだ。

そのくらい皆、マスクをするルールをしっかりと守っている。

自宅学習をしている時はさすがにマスクをつけないので、オンライン学習道場の画面越しに「この子はこういう顔をしていたのだな」と知ることもあった。

そんなことを塾長と話しながら、生徒の顔を思い浮かべようとすると、全員マスクした顔の印象が強くなっていて、もとの顔がなかなか思い出せなくなっていることに気づいた。

「マスク解禁となった時に、全員の顔と思い出の顔が一致するかな?子供たちは顔も成長するから、全く違う印象になってたりするかも」などとちょっと不安にもなる。

もともと私たちは、インフルエンザ等感染防止のために、入試シーズンには以前からマスクをしていて、受験生も多くはマスクをしていたのだが、生徒全員が1年中するようになるとは想像もしてはいなかった。

マスクを外せる日が早く来てほしいが、富岳による飛沫の広がりのシミュレーションを見た限りでは、私たちがみんなの前に立って話をする時には、怖くてマスクはこれからも外せないなとも思っている。