「やればできる」 その2

「やればできる」

でも、この言葉を口にする保護者の方は、最近は皆無だ。

「やればできる」に意味がないことが、世間に浸透してきたのだろうか。

「やればできる」をネタにしたコントもあるくらいだ。

でも、なんだかんだ言っても「やればできる」自身は、実は正しい。直感的に感じることだろうと思う。

塾っぽく言うと、この文言(命題)が正しいなら、その「対偶」も正しくなるのは、高校の数学で習うことだ。

「対偶」とは、簡単に言うと「AならばB」(命題)を「BでないならAでない」のように逆にして否定すること。

「やればできる」はこのままだと「対偶」をとりにくいので、時制も考えてちょっとだけ丁寧に言い換えると、「やるようにすれば、できるようになる」

「やるようになれば、できるようになる」の対偶→「できるようになってないなら、やるようになっていない」=(さらに言い換えると)「できてないってことは、やってないってこと」

「できてないってことは、やってないってこと」

これって合ってますよね?

ということはやはり「やればできる」は正しい。

だから、これからはもとの命題の丁寧.ver「やるようになれば、できるようになるよ」と励ますことがいいかも…。「やればできる」の代わりに。