同じ得点でも

期末テストが返却されつつある。

その時に「親」は得点だけを見て「良し悪し」を決めてしまいがちだが、それは危険だ。

平均点が50点のテストの80点と平均点が70点のテストの80点では80という数字は同じだが、その価値は相当異なる。

平均50点のテストでの80点は、「実力は高い」と判断できるが、平均70点での80点なら、「平均よりはいい」程度だ。

毎回の個票(テストの結果)で、得点別の棒グラフにマーカーなどで色を付ける人がいるが、その時には平均点の位置にも線を入れることをお勧めする。

そうすれば、各教科の我が子の位置がより分かりやすくなる。

三沢中は定期テストによる学年順位は出ないので、そうやって、我が子の学年での位置を確認する。

ただし、定期テストは狭い範囲での学習であり、暗記が中心の学習で得点が上がるので、定期テストの得点=実力とは限らない。

本当の実力は都内あるいは全国規模の模試を受け、偏差値で図ることができる。

ただ、現状の入試制度では内申がなければ始まらないので、しっかり得点を取る必要があることは忘れてはならない。

入試にはまず内申があること、そのうえで実力があることが求められるのだから。