中3生保護者各位 11日の提出物について

先週11日土曜日に「テスト弱克ノート」と「弱克ノートの解き直しノート」「語句帳」のチェックをしました。

前回のチェックは10月末でした。その後、期末テストに向けての道場ならびに期末テストの実施がありましたので、1ヶ月半ほど間があきました。

その間に10月・11月のVもぎ,コンピュータテストが行われましたので、11日にはそのテストの解き直しがどのくらいされているのか,ならびに「知識を増やし、実力を伸ばすために」行う弱克ノートの解き直しがどのくらいされているのかを確認しました。

「テスト弱克ノート」が一番進んでいた生徒はノート99ページ分の解き直しがされていました。

また、「弱克ノートの解き直し」は、一番進んでいた生徒で162行分、問題数に直すと800~1000題分の解き直しがしてありました。

今回は「テスト解き直しノート」の充実度合いで1位と2位を決定し、表彰しました。

1位の生徒はまず、ページ数が上記に記した99ページという大量の解き直しがしてありました。しかも、事細かく問題を調べた上に、それを自分が覚えやすいようにさまざまな工夫が凝らされていました。パッとノートを開いただけで「絶対に覚える」という意気込みを感じるノートでした。

2位の生徒はページ数も2位なのですが、調べたことや間違えた理由をすべて文章にして書き込んでありました。その文章を読めば、その問題の「重要なこと」がわかるだけでなく、自分が「どのように考えたらいいのか」が一目でわかるようになっていました。

ちなみに「弱克ノートの解き直しノート」のベスト1と2はこの「テスト弱克ノート」ベスト1と2が入れ替わった状態です。つまり、一番学習をしたのはこの2人ということになります。

テストの得点が低い生徒のほうが、間違えた問題が多いため、普通は解き直しのページ数が増えると思われますが、実際はテストの得点が高い生徒の方がページ数は多くなっています。つまり、得点と解き直しノートのページ数が反比例するはずなのに、得点とページ数が正確に比例してしまっているのです。

テストの得点が高い生徒は自分の間違いをとことん突き詰め、次は間違えないようにと準備をします。そのため、調べた内容などを詳しく書き込み、ページ数が増えるのです。

テストの得点が低ければ低いほど、「自分のまちがい」を放ってしまいがちです。ですからほとんど解き直しをしません。間違いを放っておくから、得点できないのです。

それがテストの得点の高低を分けているのです。

学習において「質と量」で大切なのは、まず「量」です。量をこなした末に質の良い学習ができるようになるからです。

塾で問題に取り組んで、詳しく解説を受けると、その場ではその内容が理解できます。

正解だった問題については、自分のその問題を解くための「約束や考え方・取り組み方」が正しいかどうか、あるいは他の解法がないかどうかを確認すればいいだけです。

しかし、不正解だった場合はその内容を理解したらすぐにそれを「弱克ノート」に再現しておく必要があります。不正解だったということはその問題を解く「約束や考え方・取り組み方」に間違いがあったということです。

そしてそれらは自分自身の弱点なので、間違えた問題の「約束や考え方・取り組み方」を再現しながら、自分がまちがえた理由をはっきりとさせることによって、弱点が補完され、「学力が伸びる」のです。

間違えた問題を放っておくと、再び同じところで間違えます。しかも、いい加減で適当な復習をすると、余計に混乱し、さらに間違えます。「うろ覚えだと、間違えた方を選んでしまう」ことが、心理学的に立証されています。

ですから、間違えた問題に正解できるようにするために「弱克ノートに記された問題は何度も解き直しをして、『わかる・できる』ようにする」ことが必要だと生徒たちにはお話ししています。

つまり、土曜日に提出されたノートは生徒自身が己の学力を伸ばすため(得点力を上げる)ために不可欠な学習だったのです。

それが少なければ、当然学力は伸びません。

オンライン学習道場に全員がほぼ同じ時間参加していますが、その学習内容によって学力の伸びには差が出ます。

「時間は長くやっているのに伸びない」と感じている場合、その生徒は塾で、何度も「間違えた問題は、すべて弱克ノートに書き出しなさい」「弱克ノートの解き直しをしましょう」「テストの解き直しをしましょう」という注意を受けています。

やることをやれば、個人差はありますが、必ず学力は伸びます。

「やるべきこと」をきちんとできるようにし、入試までにさらに学力を伸ばし、得点力をアップしたいと思います。

以前からお願いしているように、毎日の学習内容の画像を「こんなに学習しました」と自慢してください。

特に平日の学校から帰って夕飯までの時間,土曜日の午前中,日曜日は中3生にとって学習のゴールデンタイムです。この時間の学習を習慣化し、毎回その成果を必ず画像で送ってください。

一人では続きにくい学習習慣も、その画像を待っている先生の存在が、続ける強制力となるはずです。

今後はその学習内容の画像を拝見したのちに、コメントを送信したいと思います。(お子さんが直接塾に画像を送信している場合のコメントは、お子さんと保護者の方の両方に同じ内容を送信します)

残された時間は短いですが、この時期だからこそ、いろいろなことが身につきやすいとも言えます。『学力を伸ばす以前の「作業」だけ、あるいはやって当たり前の「宿題」だけの学習で、学力が伸びていない「家庭学習」』を、『学力が伸びる家庭学習』に変えていきましょう。そして、その学習習慣に基づく高い学力を身につけた上で、入試に臨んでほしいと思います。

中には辛辣なコメントも送信する場合もあるかもしれませんが、それをご覧いただいたら、お子さまに対して「怒る」「叱る」のではなく、必ずそういう学習ができるようになり、解ける問題が増えていくと確信をもって、「○○ができるようになれば、学力が上がるということだから、がんばれ」と応援をしてあげてください。

ご不安な点に関しましてはご連絡をいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。